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【インタビュー】横浜ゴム執行役員タイヤ消費財開発本部長兼タイヤ研究開発部長野呂政樹氏

車を楽しむという豊かさに貢献

タイヤ 2016-09-02


 ■モータースポーツ活動を続ける上で、苦労する点
 グローバルにタイヤ競争が激しい中で、当社としても世界中に様々なタイヤを供給していかなければならず、そのためには多くの開発が必要になります。私は消費財タイヤの開発の全般を担当していますが、開発の人員をどこに配置するのか、またその人員の力をレースと市販用に向けてどのように配分するかなど、人の配置、その人の関わり方、そうした線引きは難しいです。もちろん、それは開発の人員だけでなく、サービスまで含めた話ですので、バランスをどうとっていくのかが重要になります。

 供給面については、当社は三島工場にレーシングタイヤの専用ラインを有していますので、これをキャパシティの範疇でいかに保っていくのかが重要になります。

 またコストという考え方においても、モータースポーツで得た技術を市販用タイヤにきちんと活かしていかなければ意味がないと思っています。

 ■今後のモータースポーツ活動の展開
 現在はアジアのトップカテゴリーであるスーパーフォーミュラやスーパーGTに加え、世界ツーリングカー選手権(WTCC)など海外レースにも参戦しています。

 ビジネス面、情報開発効果、技術的価値等、各項目で十分な検討も必要ですが、F1やWRCといった世界的なトップカテゴリーへのチャレンジもタイヤメーカーであれば通りたい道です。技術的に不可能ではないと考えています。いつかチャンスがあれば参戦したいと思います。

 ■モータースポーツの先に見据えるもの
 車文化への貢献だと考えています。

 走りを楽しむということは、車文化の発展にとって重要です。その文化に貢献していく、盛り上げていくというのは、タイヤメーカーとしての義務だと考えています。もちろん企業としても、その中できちんと成立していかなければなりません。

 車文化が盛り上がることで、タイヤが必要になる。そして、そこで車文化に貢献でき、企業としての認知度が上がる。その結果、企業として成立するので、また車文化に貢献ができ、車文化も盛り上がるといったように、車を楽しむという豊かさに貢献しつつ、企業としてもきちんと成立していく好循環に繋げていきたいと思います。

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