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独自開発の改変トマト由来酵素を触媒に

住友ゴム工業、新たなバイオポリマー合成

タイヤ 2022-10-14

 住友ゴム工業は東北大学、金沢大学、埼玉大学等と共同で新たなバイオポリマーの合成に成功した。独自に開発した改変トマト由来酵素を触媒とすることで、ポリマーの先頭モノマーを選択できることを発見した。この発見を基に、今回合成したバイオポリマーには、低燃費に寄与する先頭モノマーを使用している。研究を進めることで、2040年代を目標にさらなる低燃費タイヤを開発していく考えだ。

 住友ゴム工業等はこれまで、鎖長に影響を及ぼす天然ゴム合成酵素の重要部位を特定。その重要部位をトマト由来酵素に組み込んだ改変トマト由来酵素を用いて、自然界にないバイオポリマーの合成に成功していた。

 今回は、改変トマト由来酵素の研究をさらに進めたことで、トマト由来酵素の本来の先頭モノマー以外のモノマーでも合成が可能であることを発見。この特性を利用し、先頭モノマーを選択した新しいバイオポリマーを合成した。

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