2022年12月期第1四半期業績
住友ゴム工業、タイヤ事業は増収減益
タイヤ 2022-05-13
住友ゴム工業の2022年12月期第1四半期(1~3月)業績(IFRS)は、売上収益が2,505億100万円で前年同期比17.2%増、事業利益が147億8,400万円で同8.8%減、純利益が117億5,400万円で同10.2%増だった。
事業利益の増減要因は、増益要因が価格で151億円、数量・構成他で58億円、スポーツで15億円、減益要因が原材料で197億円、直接原価で20億円、経費で12億円、固定費で6億円、産業品他で3億円、差し引き14億円の減益。
タイヤ事業は売上収益が2,108億6,600万円で同16.9%増、事業利益が104億5,400万円で同20.5%減。国内新車用タイヤは、自動車メーカーの生産台数が減少した影響があったことなどにより販売は前年同期を下回った。
国内市販用タイヤは、夏タイヤでは新商品のグローバルフラッグシップタイヤやプレミアム商品の販売が好調に推移。オールシーズンタイヤは年初の都市部の降雪で販売を伸ばした。冬タイヤの販売は降雪の影響もあり堅調に推移した。これらの結果、国内市販用タイヤの販売は前年同期を上回った。
海外新車用タイヤは、自動車メーカーの減産はあったものの、前年同期よりも受注が増加し販売は前年同期を上回った。
海外市販用タイヤは、アジア・大洋州地域においては、中国でゼロコロナ政策の影響もあり販売が低調に推移、インドネシアでも新型コロナの影響による活動制限などがあり、販売は前年同期を下回った。欧州は、タイヤ需要が回復しており販売は前年同期を上回った。米州地域は、北米では海上輸送コスト高騰を考慮し低採算品の販売を縮小したことなどにより、販売数量は前年同期を下回った。中南米では地産地消の強みを活かし販売は前年同期を上回った。
スポーツ事業は売上収益が296億8,500万円で同27.3%増、事業利益が39億8,000万円で同61.3%増。ゴルフ用品は世界的なゴルフ需要の高まりによる部材不足などはあったが、ゴルフ場の利用者数増加などもあり、主要各市場を中心に販売を伸ばし増収。テニス用品も同様に増収だった。
産業品他事業は売上収益が99億5,000万円で同1.1%減、事業利益が3億3,800万円で同41.5%減。医療用ゴム製品やOA機器用精密ゴム部品、インフラ系商材で前年同期より受注が増加したものの、国内の使い切り手袋の販売が前年同期を下回った。
業績予想を修正
同社は、2022年12月期第2四半期および通期業績予想の修正を発表した。円安や販売価格の見直しにより、売上収益は当初予想を上回る見込みだが、事業利益は原材料価格上昇や海上輸送コストの負担増などが響くとみている。
■2022年12月期第2四半期業績予想
◇売上収益=5,300億円(前回予想5,000億円、増減率6.0%増)◇事業利益=150億円(同120億円、同25.0%増)◇純利益=130億円(同60億円、同116.7%増)
■2022年12月期通期業績予想
◇売上収益=1兆1,400億円(前回予想1兆500億円、増減率8.6%増)◇事業利益=420億円(変わらず)◇純利益=290億円(同245億円、同18.4%増)
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