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オフロード、オンロード性能を両立

横浜ゴム、GEOLANDAR X-ATを9月に発売

タイヤ 2019-08-22


 横浜ゴムは7月23日、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR(ジオランダー)」の新商品で、9月から発売を開始する「GEOLANDAR X-AT」の試乗会を開催した。

 「GEOLANDAR X-AT」はオンロードでの快適性を求めながら、オフロードチューニングやドレスアップを楽しむユーザー向けに開発した商品。日本国内は近年、クロスオーバーSUVの販売が大きく伸長するとともに、オフロードタイプのSUV、ピックアップの販売も増加している。ただ、実際にオフロード走行するユーザーは少なく、「ルックスを重視したオフロードカスタムが拡大している」(横浜ゴム)という。見た目はマッドテレーンタイヤのようにアグレッシブだが、快適に走行できるタイヤのニーズが拡がっている。

 「GEOLANDAR X-AT」は、オフロード感あふれるアグレッシブな外観、優れたオフロード性能とオンロードでの快適性や環境性能を両立。現在販売している、オンロード嗜好の強いオールテレーンタイヤ「GEOLANDAR A/T G015」とオフロード性能を重視したマッドテレーンタイヤ「GEOLANDAR M/T G003」の中間に位置する。

 「GEOLANDAR X-AT」は、特徴的なブロックを組み合わせたアグレッシブブロックパターンを採用し、トレッドデザインはサイドウォール上部まで伸長させ存在感を一段と高めた。タイヤ両側のサイド部は、大型ブロックがアグレッシブさを演出する大型ブロックタイプとラグ感が強くアメリカンなイメージを演出するラグタイプという異なるデザインを施し、ユーザーの嗜好にあわせ好きなデザインを車両外側に装着できるデュアルサイドブロックデザインにした。

 性能面では、トレッドに施したサイプと細溝のコンビネーションがウェット路面や滑りやすいオフロード路面で高いトラクション性を発揮するほか、ショルダー部の横溝とセンター側の縦溝に配したストーンイジェクターが泥や石噛みによるダメージを緩和する。コンパウンドにはトリプルポリマーを採用し、耐摩耗性能と耐カットチッピング性能を確保。接地性の高いワイドトレッドデザインや高剛性3プライ構造などにより、操縦安定性や耐サイドカット性能を高めている。

 日本国内では全10サイズで発売し、価格はオープン価格。

 

舗装路、悪路での高い走行性能を体感


 試乗会は群馬県吾妻郡長野原町で行われた。オンロード性能を公道で、オフロード性能は横浜ゴムのモータースポーツ活動の原点である浅間サーキット跡地で確認した。

 オンロード試乗でまず驚いたのがその静粛性だ。ゴツゴツとしたトレッドパターンは、一見静粛性と無縁に思えるが、イメージとは正反対に車内は静かそのもの。ノイズは全く気にならなかった。

 乗り味も心地良い。当日の公道は、お世辞にも滑らかな路面とは言い難く、どちらかと言えば所々に凹凸のある場所だった。その上、試乗したフォードF-150ラプターは車重が2トンを優に超える。それだけの車重を支えるのなら、凹凸での突き上げがあると思われたが、微塵も感じない。車重の重いSUVやピックアップを支える剛性を持ちながら、衝撃を吸収するクッション性にも優れている。剛性と柔軟性がベストマッチしているようだ。


 浅間サーキット跡地でのオフロード走行は、雨上がりの泥濘地で行われた。加えて、記者自身の番までに行われた数々の試乗の結果、道はより悪路となっており、オフロード性能を体感するにはもってこいの状況だった。

 そんな悪路の中でも、トラクションは存分にかかる。重い車体がグイグイ前に進み、泥に足をとられることは皆無だ。また、急な下り斜面での停止、急な上り斜面での一時停止からの再始動も行ったが、下り斜面ではピタリと止まり、一方の上り斜面では再始動した際に、微塵も後退することなくしっかり地面をとらえ、急斜面を上りきった。担当した横浜ゴムのドライバーは、オフロード性能を重視したマッドテレーンタイヤ「GEOLANDAR M/T G003」の方がよりオフロード性能が高いと話していたが、これ以上性能が高いということがどういうことか、それをイメージするのが難しいほど、「GEOLANDAR X-AT」のオフロード性能は高く感じた。

 泥濘地での試乗を終えタイヤを見ると、溝はきれいなまま。石が噛んでいたり、土が詰まっていたりすることはない。高い排土、排石性能を確認できた。

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