2025年3月期第2四半期業績
藤倉コンポジット、スポーツ用品が2ケタ増収増益
決算 2024-11-08
藤倉コンポジットの2025年3月期第2四半期業績は、売上高が201億8,100万円で前年同期比4.2%増、営業利益が23億6,900万円で同6.7%増、経常利益が26億4,400万円で同7.6%増、純利益が22億4,100万円で同0.1%減だった。
セグメント別にみると、産業用資材は売上高が117億1,800万円で同9.0%増、営業利益が1,500万円で同86.7%減。
工業用品部門は、国内・海外共に自動車関連部品の受注回復が進み、また住宅設備関連も市場の緩やかな回復となり増収となったが、国内の製造コストなどの上昇に対し価格転嫁が追いつかず営業損失となった。制御機器部門は、半導体市場は一部ユーザーでの流通在庫調整の影響を受けたが、活発な生成AI向け設備投資により、国内・海外向け共に堅調に推移した。医療市場は在庫調整および製品立上げ遅れが続き減収となり、全体では増収減益となった。
引布加工品は売上高が14億6,900万円で同41.0%減、営業損失が6,300万円(前年同期は6,700万円の利益)。
引布部門は、自動車関連や電気・電子分野向け製品が堅調に推移したが、製造コストなどの増加で増収減益。加工品部門は、防衛関連製品の受注は増加したが、舶用品の受注低迷により売上高は減少し、営業損失となった。
スポーツ用品は売上高が68億2,100万円で同14.7%増、営業利益が27億5,200万円で同18.3%増。
ゴルフ用カーボンシャフト部門は、「SPEEDER NX」などの主力モデルがグローバルで好調を継続したことで増収増益。また新商品の「24 VENTUS BLUE」、「SPEEDER NX VIOLET」がプロツアーや市場での高い評価を得ており、売上高を大きく牽引した。アウトドア用品部門は、アウトドア・キャンプ用品市場において今春から続く流通在庫過多の影響で主力のシューズ販売が伸び悩み、さらに円安による仕入価格高騰の影響を受け、減収減益となった。
その他は売上高が1億7,200万円で同0.7%減、営業利益が2,200万円で同31.6%増。運送部門は、自社便の稼働率向上により減収増益となった。
通期業績予想を上方修正
同社は2025年3月期通期業績を上方修正した。想定していた為替レートを大幅に上回る円安に加え、投資有価証券売却益を特別利益に計上したこと、ゴルフ用カーボンシャフトの好調などにより、第2四半期業績が想定を上回ったことに加え、下期の業績を精査した結果、前回予想値を上回る見込み。
■2025年3月期通期業績予想
◇売上高=400億円(前回予想392億円、増減率2.0%増)◇営業利益=46億円(同39億円、同17.9%増)◇経常利益=47億円(同43億円、同9.3%増)◇純利益=38億円(同32億円、同18.8%増)
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