住友ゴム工業、未来のモビリティ社会で求められる性能を実現する技術開発コンセプト「SMART TYRE CONCEPT」を発表
10月26日
住友ゴム工業(株)は、未来のモビリティ社会で求められる安全性能と環境性能を、現状よりさらに高い次元で両立するタイヤを開発するための技術開発コンセプト「SMART TYRE CONCEPT」を「第45回東京モーターショー2017」で発表しました。
環境問題の深刻化、都市への一極集中や高齢化社会に伴う人口動態の変化、そしてAIやIoTなどの技術革新など、自動車産業を取り巻く環境が大きく変化するなか、よりクリーンでより便利な自動車が増加する新しいモビリティ社会が生まれようとしています。そのような環境変化に対応すべく、タイヤも大きな転換期を迎えています。そこで当社では「さらに高い安全性能」そして「さらに高い環境性能」を実現する、これまでとは一線を画した新しいタイヤを開発するための技術開発コンセプト「SMART TYRE CONCEPT」を生み出しました。
「SMART TYRE CONCEPT」は、安全を支える技術である「セーフティー・テクノロジー」と、環境に寄与する技術である「エナセーブ・テクノロジー」、さらにそれらを支えるシミュレーションおよび解析技術である「コア・テクノロジー」の3つの技術で構成されています。
今回の「第45回東京モーターショー2017」のダンロップブースでは、「SMART TYRE CONCEPT」の核となる「センシングコア」「アクティブトレッド」「性能持続技術」「エアレスタイヤ」「LCA」の5つの方向性についてご紹介しています。
今後2020年にはタイヤの新品時の性能を長く維持する「性能持続技術」を採用したタイヤの量産化と、LCAの観点から、原材料や製品使用時だけでなく、製造、運搬、リサイクルまで、商品ライフサイクル全体の環境性能をより高めた新材料によるコンセプトタイヤを発表する予定です。そして2023年にはアクティブトレッドを採用したコンセプトタイヤを発表します。さらに2020年代の後半には「SMART TYRE CONCEPT」の技術全てを採用した全く新しいタイヤを完成させることを目標に技術開発を進めてまいります。