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【特集】ゴム用機械・試験検査機

日本ロール製造、新工場を建設、ロール加工能力5割増

その他 2017-10-04

新工場に設置した第二実験室(カレンダー)


 日本ロール製造は、ゴム・プラスチック加工機械や金属加工機械、電池加工機械などを製造している。ゴム・プラスチック加工機械は、タイヤメーカー向けが中心でコンベヤベルト、ホース、防振ゴム、免震ゴムなどのメーカーにも機械を供給している。ゴム・プラスチック用では、ロール機やインテンシブミキサー、ストレーナー、引取冷却装置など各種機械を製造するが、主力はロール機だ。

 同社は昨年、新工場を2棟建設した。これは同社の事業再編に伴うもの。同社は、機械ロール事業、テーロン建材事業、パイプ事業の3事業を展開していたが、採算が悪化していたパイプ事業から昨年撤退した。それに伴い、塩ビ管やポリエチレン管を製造していた工場を解体し、その跡地に、新たに機械とロールの製造工場を建設した。

 「既存工場が老朽化していたこともあり、新工場を建設した。昨年5月に2棟が完成し、3棟目が今年6月に完成した。昨年完成した2棟はロール加工工場と機械の組立・加工工場。顧客の皆さんに活用してもらうよう、機械工場には試験・研究設備も併設している。ロール加工工場は、設備を増強したことで加工能力が5割アップした。また空調も完備したので作業環境が格段に向上した。旧工場に比べ工場内を効率的なレイアウトにしたことで、有効活用できるスペースも増えた。これにより、今後新しい設備を導入し能力増強することも可能になった」(西本勝康常務取締役機械ロール事業本部長)。

 試験・研究設備は、ゴム・プラスチック、鉄、非鉄、フィルムなど試験する素材別に対応できるよう、3タイプの設備を用意している。6月に完成した新工場は、まだ建屋のみで設備は入れていないが、「クリーンルーム対応にして、今後、需要の増加が見込まれている電池加工機械など精密機械の組立・加工工場にする。来年初めには稼働する予定で、そのタイミングですでに受注も入っている」(同)という。

 機械ロール事業の17年9月期売上高は2割ほどの増収となった。「全体的に受注が好調で、ゴム関連もタイヤメーカー、産業用ゴムメーカーからの受注があった。またここ数年の傾向だが、電池加工機械の受注も好調だった」(同)。しかし、昨年12月から今年1、2月にかけて受注が低調で、今後、その影響により売上高が減少すると予測。4-9月は受注が順調で計画通り推移しており、来期は今期並みの売り上げを確保する見通しだ。

 海外は昨年は中国が大きく伸びた。ここ数年、低迷していたが、機械需要が回復傾向にある。人件費高騰が深刻化する中国から、生産拠点を移す企業が増えているベトナムも機械の受注が増えている。インドネシアでも受注が伸長した。一方、タイは不振だった。

 最近の傾向を見ると、機械の小型化が進んでいると言う。これは、多品種・少量生産がどの産業でも増えており、従来のような大型機械による大量生産が減っているため。機械の小型化に合わせて、同社の新工場でも小型クレーンを設備して小型機械の組立・加工に対応したライン設計を導入している。

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