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テーマは「中小企業と考える、ゴム業界×SDGsの可能性」

ポスティ主催セミナー「SDGs×RUBBER#2」を開催

その他 2021-03-08

「SDGs×RUBBER♯2」の様子


 弊社ポスティコーポレーション主催のオンラインセミナー「SDGs×RUBBER#2」が2月26日、午後2時から開催された。86人の申し込みでリアルタイムでの視聴が74人となった。

 今回のテーマは、「中小企業と考える、ゴム業界×SDGsの可能性」。ゲストには加藤事務所の加藤進一社長、墨東ゴム工業会と建築ガスケット工業会の両会長でもあるホッティーポリマーの堀田秀敏社長、モンドデザインの堀池洋平社長の3氏が前半に講演し、後半に当イベントの監修も務める佐藤真久東京都市大学大学院環境情報学研究科教授も交えた4人でトークセッションを行った。

 加藤社長の講演では、SDGsの17項目の目的説明といった基礎的な解説から、ゴム企業並びに関連団体でのSDGsの取り組み状況についての紹介があった。さらに、中小ゴム企業にもできるSDGsについては具体的な項目を掲示し、取り組みやすさをアピール。また中小企業のためのSDGsとして、「SDGsを新たなビジネスチャンスを捉えよう」と奉仕を目的とした活動ではなく、社業を通じたSDGs活動がより推進力を持つと語った。

 2人目の堀田社長は、同社がSDGs経営をチャレンジすることになった背景、きっかっけと実際行っているSDGs経営のチャレンジ内容について紹介した。同社は営業部や幹部社員に女性を多く登用、またタイ人や中国人のスタッフを登用してきたことでジェンダー平等や人種差別のない経営を目指し始め、SDGsへの取り組みを考えていたところ、「今まで取り組んできたことも十分SDGsのゴールに貢献できるのではないか」との考えに至ったと説明。さらに実際の社内におけるSDGs活動についても紹介。全社員、全部門に堀田社長自身も日々の仕事がSDGsにどう貢献しているかを社内で発表し、見える化している。

 堀田社長はまた、墨東ゴム工業会と建築ガスケット工業会の会長を務めていることで、両工業会の会員企業にもSDGsの取り組みについて啓蒙していく方針であることを明らかにした。

 モンドデザインの堀池社長は、廃タイヤチューブをバッグ類の素材に再利用したブランド「SEAL」を立ち上げ、実店舗と通信販売で展開している。まず「企業ブランドのSDGsへの取り組みが販売にどのように良い影響を与えるか」をSDGs№12の「つくる責任つかう責任」に落とし込んで実例を紹介した。

 セミナーの後半のトークセッションでは、登壇者の3氏に対し、多くの質問が寄せられた。また、トークセッションから参加した佐藤教授には、大学生など若い年代がどのようにSDGsを捉え、企業のSDGs活動についてどのような印象を受けるのかなどについて実態を語ってもらった。さらにゴム業界以外の産業でのSDGsの取り組みなどの紹介があった。

 当イベントのメインテーマは「ゴム業界とSDGsのチャンスを探る」。2021年11月までシリーズ全5回の開催となり、次回の第3回は5月に開催を予定している。ゴム業界全体でSDGsとの関わりを探っていく。

 イベントレポートはnote(https://note.com/posty_60)で順次公開予定。

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