主要製品は軒並みマイナス
5月のゴム製品出荷金額、8カ月連続減
その他 2020-07-20
経済産業省が7月14日に発表した2020年5月のゴム製品生産・出荷実績は、合計出荷金額が1,043億300万円で前年同月比43.9%減と大幅に減少した。
出荷金額の推移をみると、2019年は10月が前年同月比9.4%減、11月が同7.8%減、12月が同6.6%減。2020年は1月が同6.2%減、2月が同7.8%減、3月が同8.9%減、4月が同24.5%減、5月が同43.9%減となり、8カ月連続でマイナスとなった。
また、減少幅は2020年4月に2割を超え、5月は4割を上回っている。これは新型コロナウイルス感染症拡大に伴う経済活動の低迷が背景にあるとみられる。
2020年における品目別出荷金額の推移をみると、自動車タイヤは1月が同9.4%減、2月が同8.8%減、3月が同11.1%減、4月が同26.8%減、5月が同45.1%減。
ゴムベルトは1月が同8.9%減、2月が同7.9%減、3月が同5.8%減、4月が同9.1%減、5月が同28.5%減。
ゴムホースは1月が同3.8%減、2月が同6.6%減、3月が同6.5%減、4月が同25.3%減、5月が同40.8%減。
工業用品は1月が同3.6%減、2月が同6.6%減、3月が同5.9%減、4月が同20.3%減、5月が同45.0%減となり、主要製品は軒並み4月から大幅に減少している。
「新型コロナの影響は幅広く、特定の分野、用途が落ち込んでいるということではなく、さまざまな製品が影響を受けている」(原材料メーカー)という声もある。
タイヤをはじめ、多くのゴム製品が装着される自動車の生産台数の推移をみると、2020年1月は前年同月比3.5%減、2月は同11.0%減、3月は同8.0%減、4月は同46.1%減と、4月は4割を超える落ち込みだった。
ある工業用品メーカーは、「新型コロナの影響がいつまで続くのか現状で先行きを見通すのは難しいが、4~5月で底を打ったのではないか。足元の状況をみても、回復とはいかないまでも緩やかに需要が戻りつつある」と話す。自動車の生産・販売動向次第の点は否めないが、今後の回復に期待したい。
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