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事業環境の急激な変化に対応

ENEOSマテリアル、ハンガリーのSSBR会社を完全子会社化

原材料 2024-12-12

 ENEOSマテリアルは、溶液重合スチレンブタジエンゴム(SSBR)の製造・販売を行うハンガリーの連結子会社「ENEOS MOL Synthetic Rubber(EMSR)」を完全子会社化する。MOLグループ(MOL)が保有していた株式を全て取得することで、このほどMOLと契約を締結した。MOLはEMSRの株主として、主にEMSRに対する原料、ユーティリティおよび各種サービスの供給を担ってきた。

 コロナ禍、ウクライナ問題等による事業環境の急激な変化にスピーディに対応するため、両社で今後の事業体制について検討した結果、ENEOSマテリアルによる完全子会社化で合意した。ENEOSマテリアルは「今後EMSRは完全子会社として、当社グループ会社との連携を一層強化し、欧州エリアにおけるSSBR事業のさらなる拡充を図っていく。またMOLは、引き続きEMSRへの原料等の供給者として当社およびEMSRの重要なパートナーであり、今後も良好な関係を維持し協力していく」としている。

 SSBRは、低燃費・高性能タイヤのトレッド(路面との接地面)の原材料として欠かせない素材。ENEOSマテリアルは国内1拠点(四日市)、海外2拠点(ハンガリー、タイ)で製造し、グローバルに販売している。

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