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イソシアネート製品原料にCO2使用へ

東ソー、南陽事業所にCO2回収および原料化設備を新設

原材料 2023-04-27

 東ソーは、二酸化炭素(CO2)を回収し、原料として使用する設備を南陽事業所(山口県周南市)に設置する。

イソシアネート原料生産設備(COプラント)


 同設備では、回収したCO2を主力製品であるイソシアネート製品(ポリウレタンの原料となるMDIなど)の原料として使用する計画で、2024年秋頃の運転開始を予定している。

 同社では、イソシアネート製品の原料としてナフサ由来の一酸化炭素(CO)を製造しており、今回設置する設備では、自社技術によるCO2回収プロセスを用いて年間約4万トンのCO2を燃焼ガスから回収し、CO製造原料として有効利用する。ナフサからCO2への原料の切り替えにより、イソシアネート製品の低炭素化に寄与することができる。

 また、CO2回収プロセスでは、回収剤として自社開発した高耐久性CO2回収アミン液を採用。2022年夏から自社実証試験設備での検証を行ってきたが、今後は商業スケール設備での運用によりCO2の削減と有効利用を達成すると同時に、さらなる性能向上を図り、CO2回収アミン液の外販に向けた取り組みも推進していく。

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