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硫黄生産量は1.5倍、売り上げは1.7倍に

鶴見化学工業、日本乾溜工業の不溶性硫黄事業を買収

原材料 2022-09-22

 鶴見化学工業は9月22日、日本乾溜工業のゴム用不溶性硫黄事業を譲受する吸収分割契約を同日締結したと発表した。買収額は数億円。12月1日から鶴見化学工業が、同事業(商品名:セイミOT、セイミサルファー)を運営し、福岡県北九州市にある年産4,000トンの工場、同事業の従業員(25人)を引き継ぐ。

 ゴム用不溶性硫黄は、今後も世界需要の増加が見込まれる。鶴見化学工業は、そうしたタイヤ、ゴム業界の幅広いニーズに対応するため、事業の買収を決定。また、鶴見化学工業の親会社で、製造部門の強化を目指す加藤産商の戦略とも合致した。

 鶴見化学工業は、粉末硫黄の製造を1944年から行っており、ゴム業界に広く販売している。今回、不溶性硫黄事業を加えることで、粉末硫黄(溶性硫黄)と不溶性硫黄の両グレードの硫黄を国内外のタイヤ、ゴム会社に提供可能となり、シナジー創出も見込まれる。買収により粉末硫黄、不溶性硫黄を合わせた、鶴見化学工業の硫黄生産量は1.5倍、売り上げは1.7倍になる。加藤産商の販売ネットワークを通じ国内だけでなく、アジアローカルのタイヤ会社など海外を含め新規の拡販も進める。

 セイミOT、セイミサルファーは、硫黄中の不溶性硫黄成分が約60%のゴム用不溶性硫黄。不溶性硫黄成分が約60%の製品は国内で唯一、世界でも非常に珍しい。

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