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ウィンタータイヤ向け耐寒グレードも開発

住友化学がS-SBR欧州市場開拓

原材料 2016-05-16

 住友化学は、欧州でのS-SBR(溶液重合スチレンブタジエンゴム)の市場開拓を進める。

 同社は欧州のウィンタータイヤ向けに、グリップ性能と省燃費性能を備えつつ、耐寒性を向上したS-SBRの新グレードを開発した。新グレードは寒冷地においても柔軟性を保つことができる。現在はサンプルの評価段階にあり、16年中には上市する計画だ。

 また、欧州の拠点には日本からテクニカルサービス要員として人員を派遣。欧州タイヤメーカーへの拡販を強化する。

 「これまで欧州に回せる玉がなく、日本からは少量の特殊グレードを輸出しているだけだったが、14年にシンガポール工場が稼働を開始したのに伴い、今後は積極的に市場開拓を図る」(住友化学)という。

 同社は今期、シンガポール工場第1期(年産4万トン)のフル販売を計画している。欧州市場をはじめとした、S-SBRの市場開拓により、シンガポール工場第2期の実現に繋げていきたい考え。

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