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安価で品質安定今年中の出荷めざす

VRGジャパンがベトナム軍の天然ゴム調達へ

原材料 2016-05-16

ベトナム軍経営の天然ゴム工場内

ベトナム軍経営の天然ゴム工場内


 ベトナムの天然ゴム販売会社のVRGジャパン・ラバー・エクスポート(略称・VRGジャパン、本社・ホーチミン市、加藤進一社長)は、ベトナム軍が製造する天然ゴムを日系タイヤメーカーに販売する準備を進めている。

 VRGジャパンは、ベトナムの天然ゴム生産国営企業のベトナム・ラバー・グループ(VRG)とゴム原材料専門商社の加藤事務所(東京都中央区)、ゴム・化学品商社のJTC(大阪市)の3社合弁で、14年9月に設立された。VRGジャパンはVRG傘下の農園・ゴム加工所からの調達に加え、軍直営工場を活用することで、天然ゴムの安定供給を図るのがねらい。

 現地を視察してきた加藤社長によると、ベトナム軍は雇用対策などの一環として、師団ごとに3カ所の天然ゴム農園および加工工場を経営している。そのうちの1カ所、中部高原地帯のカンボジア国境付近にある工場(生産能力1万5000トン/年)からの日本向け出荷を検討している。

 軍直営工場のメリットについては、「加工工場には100人の従業員がいるが、課長以上は軍人なので規律・統制がとれており、意思決定も速い。品質面はVRGが技術指導をしているため安定しており、価格も安い。

 さらに天然ゴムの収益の一部は地域の道路、橋、病院の建設や改修費に使われるため、日系企業はベトナムの地域開発協力、CSR活動に貢献できる」(加藤社長)。

 日本向けに出荷を予定している天然ゴムグレードは、タイヤ向けの「SVR10」とゴム特有の臭いを半減させた「SVR5S」。

 現在、タイヤメーカーが性能評価テストを行っており、「今年中には出荷を開始したい」(同)意向でいる。

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