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最終年度の営業利益550億円目指す

宇部興産、新中期経営計画を発表

原材料 2019-05-23

説明する泉原雅人社長


 宇部興産は5月22日、2021年度までの新中期経営計画「Vision UBE 2025~Prime Phase~」を発表した。2025年のありたい姿とその方向性を「Vision UBE2025」として描き、その達成に向けたマイルストーンとなる。最終年度の営業利益550億円(18年度実績445億円)、経常利益580億円(同478億円)、売上高営業利益率7%、自己資本利益率10%を目指す。「最終年度の経常利益、純利益(350億円)はいずれも過去最高ということになる。経常利益については、今後アライアンスなどにより持分法投資損益として利益が拡大するということもあると思うので、営業利益同様に重視していきたい」(泉原雅人社長)。

 新中計では「環境・エネルギー」、「モビリティ」、「建築・インフラ」、「ヘルスケア」の4分野を志向する事業ドメインに位置づけ、既存事業と周辺事業領域の拡大、新規事業の育成に取り組む。

 ブタジエンゴム(BR)が含まれる化学の最終年度業績計画は、売上高3,500億円(18年度実績3,242億円)、営業利益320億円(同246億円)。グローバル化の一層の推進、ソリューション型ビジネスモデルの強化、環境貢献型技術・製品の開発と拡大により、各事業の収益力向上を図る。そのうちナイロンやBRなど積極拡大事業は、重点的に経営資源を投入し成長を加速させる。BRはマレーシア工場やタイ工場での生産能力増強を実施するほか、第5工場の検討を進めていく。

 中計期間中の全社の設備投資・投融資額は1,600億円。57%を化学に投資する。また研究開発費は450億円。化学が84%を占める。

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