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平野社長「勝ち残りを目指した」

テクノUMGが設立

原材料 2018-04-12

説明する平野社長


 4月1日、ABS等のスチレン系樹脂を生産、販売するJSRの子会社「テクノポリマー」と宇部興産、三菱ケミカルの折半会社である「UMG ABS」が統合、新会社「テクノUMG」が設立した。新会社は売上高が850億円、生産能力が40万トン(四日市25万トン、宇部10万トン、大竹5万トン)と国内ABSメーカーとしては最大規模。4月11日に開催された会社設立説明会で、テクノUMGの平野勇人代表取締役社長は統合について「勝ち残りを目指したものだ」と語った。

 ABS樹脂は世界需要800万トンに対し供給能力が1,000万トン、国内需要30万トンに対し供給能力60万トンと、供給能力が需要を上回っている。国内需要は需要先の海外移転などにより、ピーク時の50万トンから大きく減少している状況だ。

 一方で、足元の稼働率は高く、市況についても「そこそこ良い」(平野社長)という。そうした中での統合について平野社長は「数年間は統合しなくても、各々の会社は良かったかもしれないが、中長期的にみるとABS事業は厳しい。勝ち残りのために、1社ではなく2社が一緒になり体力をつけ、体幹を鍛えることで積極的に海外に売っていかなければならない」と話す。

 両社は重複分野はあるものの、強みがそれぞれに違う。今後も伸びが期待される車両分野においては旧テクノポリマーが内装に、旧UMG ABSが外装に強みを持ち、その他の用途でも旧テクノポリマーがゲーム機などアミューズメント分野に、旧UMG ABSがOA分野に強い。

 具体的な戦略については今後詰めていくが、海外で特殊品を伸ばしていく考え。「海外には当社よりも規模の大きなメーカーもあり、同じフィールドで戦っては勝てない。ニッチで付加価値のとれる分野に売っていく。海外はこれまで日系企業への販売が中心だった。今後は非日系にどう入っていくか。そこを期待している」(同)。

 統合によるシナジーは、統合してからの日も浅く、まだ具体化していないが、「コスト面でのシナジーは必ず出す」(同)としている。

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