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鬼怒川ゴム工業の小薬氏が講義

日本ゴム精練工業会が研修会実施

原材料 2018-03-15

あいさつする野田会長


 日本ゴム精練工業会(会長/野田明志ノブカワ社長)は3月2日、東京八重洲のアットビジネスセンター東京駅で「第4回研修会」を、会員企業などから28人が参加し開催した。

 当日は「研修会」、「会員交流会」、さらに部屋を移して「懇親会」が行われた。冒頭野田会長は「精練業界の状況としては、一昨年頃から比較的堅調に推移しており、下げ止まりの感がある。今年も建機や工作機械、自動車向け需要の伸長や、オリンピック関連需要の増加が見込まれることもあり、精練需要も期待が持てる年となるのではないか。これら顧客からのニーズに的確に対応するには、要求品質の実現が必要不可欠となっている。そのために、本日の鬼怒川ゴム工業技術開発担当フェロー小薬次郎氏の講演を聞き、改めてゴム精練を理論的に分析し、今後の企業活動に是非とも活用して欲しい」と概要あいさつした。

講義する小薬氏


 「研修会」では、小薬次郎氏が『ゴム練りと加工特性』と題した講義を行った。講義は①ゴム練りのメカニズム②各種混練機の特徴③代表的なゴム練り状態評価方法④代表的な成形加工法の特徴⑤成形条件設定の注意点―の各項目に大別され、スライドを交えて分かり易く解説された。このうち①に関しては、製品寿命や品質の安定に欠かせない分散の3要素として「分散・微細性」「分散・均一性」「分散・一貫性」を挙げ、ポリマー中へのカーボンブラック混入状態(BIT)を計測して観察することで混練状態を確認できると解説した。

 続いて②に関しては、ゴム混練機の変遷からメーカー別の種類・構造・機能・特性に関して解説した。

  ③のゴム練り状態の評価方法には大別して直接方法と間接方法があるが、ゴム中のフィラー分散状態だけを観察しても、ゴムの練り状態を評価したとは言えず、ゴムとフィラー間の状態を観察することが必要と解説した。④と⑤に関しては、小薬氏の丁寧な講義により、時間的な余裕がなくなり、ゴム練り工程は後工程である成形加工工程に影響を与えるが、その影響度は成形加工方法により異なるなど要点のみ解説された。

 さらに、参加者には製造現場の担当者が多いことから、専門的な質問が数多く寄せられたため、「交流会」の時間帯も質疑応答の時間とされた。

 最後に開催された「懇親会」では、小薬氏を囲んで歓談の輪が拡がった。

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