【新年トップインタビュー】
竹原ゴム加工社長中島竜二氏、「合理化、ラインの最適化の精度をさらに上げていく」
原材料 2018-01-17
■人手について
足元、人手は不足している。地域の中で、自動車産業、観光産業が人を奪い合っている状況だ。そのため、試験的に2人の海外研修生を採用した。大変優秀でよく働いてくれているが、今の制度では有期雇用になってしまう。せっかく優秀な人材でも一定期間で辞めざるを得ない。今後も国内の人手不足は継続することが予想されることから、いろんな工夫が必要になると思う。人手不足に対しては、自動化を進めていくことが重要だ。現状、薬品の計量は大半を自動化し、小分け計量についても自動化が随分と進んだ。これをさらに進めていく。
■EV化について
国内はしばらくはHV、PHVだと思っている。そういう意味では特殊ゴムの練りは今後も増えるだろう。
また、長年培ってきた少量多品種、多角化経営のおかげもあり、当社は自動車用途だけでなく、様々な産業の用途に供給しており、自動車に関しても内燃機関まわりだけではないことが強みだ。
■物流費高騰について
運送会社から値上げ要請がきている。自社では吸収することができず、どこかのタイミングではお客様に負担をお願いすることになる。物流費の高騰は、その背景を考えても、ある程度やむを得ない部分がある。日本全体の問題だと考えている。
■今後の課題
現場が組織的に動いていくことだ。現在、現場を6つのグループに分け、改善や情報共有を図っており、随分とスムーズになってきた。各グループに部門長を置いてから、現場の声も吸い上げやすくなってきたと思う。教育を含め、人材が一番大切だ。あとは、今の状況を考え、人員を増やしてあげないといけない。
システムのリニューアルも進めていく。よりシンプル、簡潔にし、効率をまだまだ上げていく。自動倉庫のタクトタイムを短くしたり、試験の自動化も進めていく。
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