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投資額は約27億円、2025年6月から操業開始

住友理工、小牧製作所内に建設した「化工品新工場」の竣工式を実施

工業用品 2024-12-17

 住友理工は12月16日、小牧製作所(愛知県小牧市)で化工品新工場の竣工式を実施した。

化工品新工場外観



化工品新工場内観


 新工場の投資額は約27億円(~2024年度)、建築面積は5,207㎡、延床面積は6,661㎡、小牧製作所の総面積は約16万2,100㎡。化工品事業(橋梁用ゴム支承や住宅環境製品など)開発・製造を行う。操業開始は2025年6月から。

 新工場は、経営ビジョン「2029年住友理工グループ Vision(2029V)」の実現に向け、小牧製作所全体の刷新プロジェクトの一環として建設され、環境への配慮、地域社会との共生、そして従業員の働きがいのある職場環境の実現を目指している。

 新工場ではソーラーパネルを導入し、年間約700MWhの再生可能エネルギーの発電が可能。新工場のエネルギー需要を超えた電力は、同敷地内の他工場でも活用される。また、住友理工グループとして初めて、ZEB(Net Zero Energy Building)認証を取得している。

 地域住民の安心・安全な生活を確保するため、工場の配置設計に工夫を凝らし、近隣住宅エリアから音・振動・排気を遠ざけた。さらに防音壁の設置や、運送会社ドライバー向けの休憩施設、トラック待機場所の拡張を行い、業務効率の向上と地域社会との調和を実現している。また、来場者向けの見学ルートは安全に配慮し、上部から全体を見学可能な回廊を設置した。

拡張されたトラック待機場所


部から全体を見渡すことができる見学ルート


 空調設備の更新により、快適な職場環境を整備。また、歩車分離を徹底し、従業員の安全を確保。さらに休憩スペース、多機能トイレの充実を図り、多様性を尊重する職場環境を実現した。加えて、障がい者が働きやすい職場環境の整備にも取り組んでおり、バリアフリー設計を採用するなど、全ての従業員が能力を発揮できる環境づくりを推進している。

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