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視覚障害者学生柔道大会で

錦城護謨、「歩導くんガイドウェイ」を講道館に設置

工業用品 2024-08-22

 錦城護謨は、7月28日に東京都文京区の講道館で開催された「第17回全日本視覚障害者学生柔道大会」で、選手の屋内移動を支援するゴム製障害者用歩行誘導マット「歩導くんガイドウェイ」の敷設に協力したと発表した。

歩導くんガイドウェイ


 「歩導くんガイドウェイ」は、白杖で叩いたときの床の音や当たり心地、足裏から伝わる感触の違いにより、視覚障害者を目的地まで安全に誘導する。表面に凹凸がなく、製品外周になだらかな傾斜があるデザインのため躓きにくく、車いす使用者、肢体不自由者、高齢者、ベビーカー使用者なども利用できる。両面で簡単に貼ることができ、既存の建物にも柔軟に対応できる点が強みで、2015年の発売以来、国内の公共施設、病院、オフィスビルなどで累計1,200カ所以上の導入実績がある。

L字型に設置された廊下の様子


 今回講道館に設置されたのは、道場からトイレまでの約35mの区間。柔道の総本山である講道館は、選手達が日頃から慣れ親しんだ場所ではあるが、「導線に誘導マットを敷設することで、選手が試合に集中できる環境が提供できる」と日本視覚障害者柔道連盟の初瀬勇輔会長は述べている。「歩導くんガイドウェイ」は、10月27日に同館で行われる「第39回日本視覚障害者柔道大会」でも設置される予定。

 錦城護謨では、パラリンピック競技である日本ゴールボール協会のオフィシャルサプライヤーも務めている。今後もスポーツを通じ、全ての人が自由に移動できる環境の整備を目指し、公共・民間施設での理解促進と普及拡大を進めていく方針。

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