バンドー化学がウェビナーを開催

　バンドー化学は8月24日、「精密機器用搬送ベルトのお困り事解決」と題したウェビナーを開催した。

　今回のウェビナーは産業資材事業部技術部伝動ベルト設計グループの椿知幸氏と産業資材事業部営業部伝動営業グループの林田亮汰氏が講師となり①搬送ベルトの概要②精密機器用搬送ベルトの紹介③困り事解決事例――について解説した。

　お困り事解決事例で取り上げられた精密機器用搬送ベルトは「PSベルト」と「歯付ベルト」。PSベルトは継ぎ目のないシームレス平ベルトで、心体とカバー材質で構成される。心体は織物と編物があり、織物心体であるコーティングベルトは丈夫で形態が保ちやすく、主に重量物や軽量物搬送に使用される。編物心体であるエラスティックベルトは伸縮性があり、紙や紙幣搬送などに使用される。

　PSベルトは導電性、導電糸仕様、食品関連対応、穴加工などの付加機能や標準品より厚みがある標準外規格品にも対応する。

　歯付ベルトは、金融機械や医用機器・薬科機器など位置決め精度が要求される搬送用途に多く使用される。同社の歯付ベルトラインナップでは、クリーン仕様やUVE仕様、UVH仕様が搬送用途に適している。それぞれ、耐熱性、耐寒性、耐油性、耐オゾン性、伝動容量、剛性、摩擦係数などの特色があり、用途に合わせて最適なものを選択できる。

　困り事解決事例では①ベルト端面の毛羽立ちをなくしたい②ベルトの厚み誤差をなくしたい③低温使用下での不安解消④搬送力アップ・起動トルク低減――などを例に上げ、それぞれの困り事に対応したベルトを選定し解決策を提案した。

　バンドー化学では、新たにPSベルトの専用サイトを開設、またホームページ上のPSベルト情報も更新している。