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「伝動ベルトの張力解説」をテーマに

バンドー化学、ウェビナー開催

工業用品 2022-07-20

 バンドー化学は7月13日、「伝動ベルトの張力管理~原理を知り管理に活かす~」をテーマにしたウェビナーを開催した。


 当日は、産業資材事業部技術部伝動ベルト設計グループの鍵洋介氏がプレゼンターを、産業資材事業部営業部の関根春花氏がアシスタントを務める形で進行された。

 今回のウェビナーでは、「ベルトの張力は伝動ベルトを使用する上で重要な項目の一つ」をメインテーマに、張力を適切に管理することでベルト本来の伝動能力を発揮することができ、また早期破損を未然に防ぐことにも繋がるとして、Vベルトと歯付ベルトに分けて、「張力とはどういうものなのか」、「張力の計算・計測・管理方法」を基礎から解説した。

 伝動ベルトは、ベルトと歯付プーリのかみ合わせによって動力を伝達する「歯付ベルト」、ベルトとプーリ間に生じる摩擦力によって動力を伝達する「摩擦ベルト(Vベルト、Vリブドベルト、平ベルト、丸ベルトなど)」に大別される。
 その原理は滑車に極めて近く、張力が高過ぎても低過ぎても動力を適切に伝達することができないだけでなく、ベルトの破損にも繋がる。

 ベルトの張力を管理する上で有効なのが張力計となっており、その種類は「バネ式」、「加速度センサー式」、「音波式」の3つがある。バンドー化学ではバネ式張力計を「テンションメータ」、加速度センサー式張力計を「テンションマスター」として製品展開している。

 テンションメータは、①電源が不要でポケットに入れて持ち歩けるサイズ②ベルトに押し付けるだけで測定可能③一つの計測器でたわみ量とたわみ荷重を同時に計測できることが強み。

 一方のテンションマスターは、①センサーが小さいため狭いレイアウトでも測定可能②ポケットに入れて持ち歩けるサイズ③正確かつ細かい測定が可能④張力だけでなく周波数での管理も可能が強みとなっている。

 ウェビナーでは、テンションメータおよびテンションマスターを用いたベルト張力の管理方法を詳細に解説。また、テンションマスターについては、デモ機を使用して実際に張力を測定するプロセスを動画を交えて紹介した。
 最後に、適切な測定器・方法で測定した張力の測定値や確認結果は必ず記録し、ベルトの張力管理および状態管理をすることが、ベルト本来の伝動能力を発揮させることに繋がると結んだ。

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