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加齢とともに低下した身体機能をチェック

住友理工、小牧市でフレイルチェックによる健康づくり事業を開始

工業用品 2021-09-03

 住友理工は、愛知県小牧市と締結した「健康づくり等の推進に係る包括連携協力に関する協定」に基づき、同市から事業委託を受け、10月より同社のフレイルチェックシステムを使った各種測定を開始する。

 「フレイル」とは、加齢とともに身体機能や認知機能が低下し虚弱となった状態のこと。厚生労働省は2020年4月、75歳以上を対象に、フレイルかどうかを判断する「フレイル健診」を開始。同社では、福岡県糸島市・国立大学法人九州大学と締結した3者間協定の枠組みの中で、身体的フレイルに特化したフレイル対策に取り組んできた。

 開発したチェックシステムは、握力や歩行速度、疲労度などを判定するとともに、自分が今どのような状態にあるかをわかりやすく把握できるように設計されている。その結果をもとに適切な介入・支援を行い、健康状態を改善して健康寿命を伸ばすことを目指している。

 今回、2022年3月末までの間、小牧市東部地区で暮らす65歳以上の市民約300名に対して測定を実施し、市民自らによる健康状態の把握など“気づきの支援”を進めるとともに、フレイルチェックの普及啓発につなげていく。

 同社では開始に先駆け8月上旬、高齢者や障がい者世帯の見守りなど重要な役割を果たしている小牧市篠岡地区の民生委員・児童委員向けに体験会を実施。約20名が実際の測定を体験した。今後は65歳以上の同市東部の住民向けに開催予定で、順次、市内全域へと対象を広げていく予定。

 また、同社は同事業を通じて、自治体・大学・企業・市民団体や地域住民との連携による協働のまちづくりに積極的に参画し、同社の技術や製品、サービスを生かした健康で持続可能なまちづくりを目指していきたいとしている。

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