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2021年3月期第3四半期業績

朝日ラバー、工業用、医療・衛生用とも減収減益

工業用品 2021-03-17

 朝日ラバーが3月15日に発表した2021年3月期第3四半期(4~12月)業績は、売上高が45億9,500万円で前年同期比17.8%減、営業損失が1億6,000万円(前年同期は2億4,200万円の利益)、経常損失が9,700万円(同2億6,200万円の利益)、純利益が2,800万円で同82.4%減となった。

 セグメント別にみると、工業用ゴム事業は売上高が36億9,600万円で同20.9%減、営業損失が3,500万円(同3億3,800万円の利益)。第2四半期までは、自動車向け製品全般や卓球ラケット用ラバー、RFIDタグ用ゴム製品などの売上高が新型コロナの影響を受けて減少したが、第3四半期は市況の好転で自動車向け製品全般の受注が回復傾向となった。また、卓球ラケット用ラバーも活動の再開で徐々に受注が回復した。

 医療・衛生用ゴム事業は売上高が8億9,900万円で同1.5%減、営業利益が1億1,700万円で同13.2%減。第3四半期に入り新型コロナの影響で医療機関の受診控えによる需給変化などで、プレフィルドシリンジガスケット製品の受注が減少。採血用・薬液混注用ゴム製品の受注は堅調に推移した。
 

2021年3月期通期業績予想を修正

 朝日ラバーは2021年3月期通期業績予想の修正を発表した。工業用ゴム事業で車載用ゴム製品の受注が前回予測から回復したことから売上高は連結・単体とも前回予想を上回る見込み。連結利益は中国子会社の棚卸資産過大計上修正の影響などにより、前回予想を下回る見込み。

 一方、単体利益は中国子会社の棚卸資産過大計上に関する調査費用計上などにより、営業利益は前回予想を下回る見込みだが、経常利益および純利益は為替差益および補助金収入を見込むことから前回予想を上回る見込み。

 ■2021年3月期通期連結業績予想
 ◇売上高=64億6,100万円(前回予想63億1,200万円、増減率2.4%増)◇営業損失=1億400万円(同4,100万円の損失)◇経常損失=2,400万円(同2,700万円の利益)◇純利益=6,900万円(同1億1,800万円、同41.5%減)

 ■2021年3月期通期単体業績予想
 ◇売上高=60億1,300万円(前回予想58億2,200万円、増減率3.3%増)◇営業損失=7,400万円(同6,800万円の損失)◇経常利益=5,200万円(同4,000万円、同30.0%増)◇純利益=1億4,100万円(同1億3,500万円、同4.4%増)

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