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2021年3月期第3四半期業績

フコク、機能品事業は減収増益

工業用品 2021-02-12

 フコクの2021年3月期第3四半期(2020年4~12月)業績は、売上高が449億500万円で前年同期比20.2%減、営業損失が3億400万円(前年同期は7億5,200万円の利益)、経常利益が2億7,000万円で同69.4%減、純利益が800万円で同98.7%減だった。各事業で回復傾向にあるものの、第2四半期までの新型コロナウイルス感染症による受注減が影響した。

 セグメント別にみると、機能品事業は売上高が198億6,800万円で同16.5%減、営業利益が14億1,100万円で同36.1%増。第2四半期までの受注の落ち込みが大きく、減収となったが、生産合理化、経費削減等の体質改善によって増益となった。

 防振事業は売上高が168億1,700万円で同24.1%減、営業利益が5億900万円で同70.4%減。新型コロナによる受注の落ち込みからの回復が遅く、生産合理化、経費削減などの体質改善効果がみられたものの、減収減益となった。

 金属加工事業は売上高が40億1,500万円で同27.5%減、営業損失が4億8,400万円(前年同期は1,100万円の損失)。防振事業と同様に受注の回復が遅かったことがマイナス要因となった。

 ホース事業は売上高が24億7,000万円で同14.3%減、営業損失が1億600万円(同4,200万円の損失)。受注の回復が遅く、減収減益となった。

 産業機器事業は売上高が21億2,900万円で同12.4%減、営業利益が2億1,400万円で同9.9%減。受注の回復の遅れで減収となったが、生産合理化や経費削減などの体質改善により1ケタの減益となった。
 

通期業績予想を上方修正

 同社は2月9日、2021年3月通期業績予想の上方修正を発表した。主要顧客先である自動車産業において、米国、中国の販売好調などにより生産が回復したこと、また、生産工程の合理化や効率化、経費削減等により収益力が向上していることから修正を行った。

 ■2021年3月期通期業績予想
 売上高=620億円(前回予想変わらず)◇営業利益=5億円(前回予想1億円、増減率400.0%増)◇経常利益=11億円(同6億円、同83.0%増)◇純利益=6億円(同4億円、同50.0%増)

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