2021年3月期第3四半期業績
バンドー化学、自動車部品、産業資材事業とも減収減益
工業用品 2021-02-12
バンドー化学が2月10日に発表した2021年3月期第3四半期(2020年4~12月)業績(IFRS)は、売上収益が586億1,900万円で前年同期比14.8%減、コア営業利益が32億2,500万円で同25.1%減、純利益が25億1,100万円で同20.7%減だった。
事業別では、自動車部品事業は売上収益が246億5,800万円で同17.0%減、営業利益が12億8,700万円で同18.2%減。国内では、補修市場向け新商材や多用途四輪車用変速ベルトの販売が増加したものの、自動車生産台数の減少により補機駆動用伝動ベルトおよび伝動システム製品の販売が減少。海外では、中国で自動車生産台数が好調に推移したことで、自動車メー向け補機駆動用伝動ベルトなどの販売が伸長。一方、米国およびアジア地域では四輪・二輪車メーカーの減産や操業停止により販売が減少した。
産業資材事業は、売上収益が223億100万円で同11.0%減、営業利益が16億2,100万円で同6.8%減。一般産業用伝動ベルトは、国内では機械受注の減少により、産業機械用伝動ベルトの販売が減少。海外では、中国およびタイで農産業機械用伝動ベルトの販売が増加したが、米国で産業機械用伝動ベルトの販売が減少した。運搬ベルトは国内でコンベヤベルトや樹脂コンベヤベルトなどの販売が減少した。
高機能エラストマー製品事業は、売上収益が85億1,400万円で同18.9%減、営業損失が3億800万円(前年同期は3億4,000万円の利益)。機能フイルム製品は建築着工の落ち込みなどにより、建築資材用、工業資材用および装飾表示用フイルムなどの販売が減少。精密機能部品は主要顧客の減産の影響により、精密ベルト、高機能ローラおよびブレードなどの販売が減少した。
その他事業は売上収益が39億4,500万円で同1.4%減、営業利益が2億8,200万円で同40.3%減となった。自動車・産業機械分野での減産などによるロボット関連デバイス事業の販売減少が響いた。
通期業績予想を上方修正
同社は2月10日、2021年3月期通期業績予想の上方修正を発表した。新型コロナの感染拡大が依然として国内経済に影響を与えているものの、主に自動車部品事業で回復傾向がみられることから、第3四半期まで実績を踏まえ修正する。
■2021年3月期通期業績予想
◇売上高=800億円(前回予想750億円、増減率6.7%増)◇コア営業利益=40億円(同25億円、同60.0%増)◇純利益=30億円(同15億円、同100.0%増)
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