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空気中のウイルスセンサの実用化目指す

豊田合成、東北大発スタートアップ企業「ボールウェーブ社」に出資

工業用品 2020-12-16

 豊田合成は、化学センサを開発・販売する東北大学発のスタートアップ企業、ボールウェーブ(宮城県仙台市、赤尾慎吾社長)に出資した。

 ボールウェーブ社は、東北大学で発見された物理現象である弾性表面波(Surface Acoustic Wave)を用いて、空気などの気体に含まれる様々な物質をナノレベルで瞬時に検知できる「ボールSAWセンサ」の実用化を進めている。

 両社は今後、豊田合成が培った塗装やめっきなどの表面処理技術をコーティングに活用し、ボールSAWセンサの更なる性能向上を図る。

 将来的には、新型コロナウイルスなどを除菌できる豊田合成の深紫外LED技術との連携も視野に、空気中のウイルスを検知できるセンサの実用化を目指す。

 豊田合成は今後もコア技術とのシナジーが期待できるスタートアップなどとの連携を通じ、社会課題の解決に貢献していく方針。

 ■ボールウェーブ社の概要
 ◇社名=ボールウェーブ◇所在地=宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-40東北大学連携ビジネスインキュベータ 501◇代表者=赤尾慎吾代表取締役社長◇設立=2015年11月◇資本金=1億円(2020年10月末時点)

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