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2020年12月期第3四半期業績

ニチリン、北米除く全地域で減収減益

工業用品 2020-11-16

 ニチリンが11月12日に発表した2020年12月期第3四半期(1~9月)業績は、売上高が358億900万円で前年同期比21.7%減、営業利益が24億3,600万円で同50.4%減、経常利益が24億9,200万円で同49.5%減、純利益が13億7,100万円で同40.1%減だった。

 セグメント別でみると、日本は売上高が183億7,200万円で同26.0%減、営業利益が2億7,300万円で同83.5%減。新型コロナウイルスに伴う著しい需要減少により、国内顧客は減産が継続し、海外子会社への部品供給も大幅に減少。子会社向けの設備売り上げも前年比で大きく減少した。

 北米は売上高が62億4,000万円で同19.9%減、営業利益が5,900万円(前年同期は7,000万円の損失)。日系企業のセダン車の需要が減少し、小型トラック・SUV車の需要が増加する傾向が強まっており、新型コロナの影響で3月下旬から5月下旬にかけて顧客が一斉に生産停止を実施。6月から段階的に需要は戻りつつあり、生産性改善による要員や物流費の削減、中国追加関税回避のための仕入先変更もあり、減収ながら利益は黒字に転じた。

 中国は売上高が69億6,000万円で同14.9%減、営業利益が3億3,800万円で同55.5%減。中国で新型コロナの影響で2月上旬から顧客が一斉に生産を停止したが、4月以降は順調に回復。前年末に生産を停止した上海日輪汽車配件から蘇州日輪汽車部件への業務移管に伴い、4月以降は生産改善を進めた。

 アジアは売上高が94億円で前年同期比25.8%減、営業利益が17億1,400万円で同38.5%減。ABS化による二輪車用ブレーキホースの販売増に加え、フューエルホースの販売増が見込まれていたが、新型コロナの影響で4月以降に売り上げが落ち込んだ。

 欧州は売上高が33億1,900万円で同14.3%減、営業損失が2億4,200万円(同1億400万円の損失)。新型コロナの影響で3月下旬から5月下旬にかけ顧客が一斉に生産停止したことや、6月からの顧客需要にもバラつきがあることが響いた。

 
 ■通期業績を上方修正
 ニチリンは同日、2020年12月期通期連結業績予想の上方修正を発表した。自動車メーカーが想定よりも早期回復していることで受注が堅調に推移していることに加え、グループ間で生産の補完体制の構築や、中国・欧州でのスムーズな生産移管による収益向上・生産性改善の効果が現れていることを考慮した。

 ■2020年12月期通期業績予想
 売上高=500億円(前回予想490億円、増減率2.0%増)◇営業利益=37億円(同24億円、同54.2%増)◇経常利益=38億円(同26億円、同46.2%増)◇純利益=21億円(同14億5000万円、同44.8%増)

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