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【新年インタビュー】北星ゴム工業米屋慎一社長

人手不足解消へ自動化設備を検討

工業用品 2017-01-17


 ■3カ年計画の進捗状況
 今期は3カ年計画の2年目に当たり、進捗としては順調です。今期78-79億円の売り上げが達成できれば、来期(18年7月期)の売上高80億円がみえてきます。経常利益率は7%を目標にしています。

 ■海外事業の現況と計画
 当社は中国で日系加工メーカーの2社に技術供与して、中国市場で自動車部品の販売を行っています。1つは14年1月に開設した東莞にある加工拠点で、生産能力の増強を図ったことで、月産3万台分の部品供給能力を有しています。もう1つは上海の加工拠点で、15年8月に開設して以来、現在は月当たり1万5,000台分の供給能力があり、安定した生産を行っています。

 2つの加工拠点は、中国の日系自動車メーカー向けで、加工の現地化が完了したので、今後は現地で立ち上がる新しいアイテムの受注に力を入れていきます。

 ■自動車の技術革新およびメーカー再編への対応
 自動車部品はウェザーストリップが主力製品で、ドアまわり、いわゆる開閉部に使用される部品を多く供給しています。ガソリンエンジンからEVに移行しても、自動車に開閉部がある限り、当社部品の需要はあるとみています。

 またカーメーカーの再編については、今後も間違いなく起きるとみています。このため、再編の動きについていける会社でなくてはならないが、当社は独自開発できる技術力を持っているので、それをさらに磨いていきます。

 ■経営課題
 一番の経営課題は人手不足、人員確保です。この問題は年々深刻になっており、新卒採用まで影響が出ています。最低の人員は確保しないと、将来的に厳しくなります。

 人手不足感を解消するため、省人化設備、自動化設備の導入に向けた検討をしています。また現状では内製80%、外製20%ですが、これを内製60%、外製40%の比率にしていきたいと考えています。内製化率を下げることで生まれた工場の空きスペースに、今まで内製に携わっていた人員を振り向け、新しい仕事を昨年あたりから進めています。

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