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【新年インタビュー】ニチリン前田龍一社長

モノづくりの基盤強化、技術者育成も

工業用品 2017-01-17


 ■今後の海外事業戦略
 海外拠点を新設する計画はなく、インドを含めて今ある拠点をさらに強化していきます。課題はパワステホースが将来、電動化によって需要が漸減していくことが予想されるため、当社としては3つの切り口で乗り切りたいと考えています。

 1つは既存製品で東南アジア中心に市場拡大を図ること、2つ目はHNBH社を通じてハッチンソン社が当社グループの仲間に加わったことで、ハッチンソンを通して欧米カーメーカーへの売り上げ拡大を図ること。3つ目は新しい商品開発を進めること。特に新商品開発については、既存のホースまわりをモジュール化するなどして取り組んでいきたいと考えています。

 ■パワステホースの今後
 パワステについては、2020-23年には100%電動パワステとなり、ホースが使用されなくなると予想しています。四輪向けのブレーキホースも2020年代の後半に減少していく可能性があるかもしれないとみています。ただ、エアコンホースは、オゾンを破壊しない冷媒の開発が進んでおり、今後も開発要件はあると思います。

 ■自動車の技術革新への対応
 EV化が進むと軽量化が求められ、素材は金属から樹脂へと進むため、当社もそうした対応を図りつつあり、高付加価値部品への転換を進めています。

 さらに姫路工場内に、18年稼働の生産技術センターを設立します。当センターのねらいは、21世紀型製造業を目指し、モノづくり基盤強化および技術者を育てることにあります。将来に向け、当社のモノづくりを進化させる役割を担います。

 モノづくりの自動化、ロボット化など、最新鋭の設備導入を進めるため、今期(17年12月期)は前期(19億6,400万円)を上回る27億円と、過去最高水準の設備投資を計画しています。

 ■今後の経営課題
 現在、業務の効率化を図るため、生産管理や財務管理などのシステムを世界で統一するため、まずは日本で構築したシステムを米国に移植しているところです。こうした“グローバルワン化”をインドネシア、ベトナムなどアジアでも広げていく計画です。

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