【新年インタビュー】明治ゴム化成岩崎吉夫社長
「事業部間の枠を超えて豊富な製品群を展開」
工業用品 2017-01-06
■通期見通しと営業方針
自動車部品事業の業績も下期には底をつく見通しであり、通期業績は若干の減収増益を見込んでいます。また、当社は取り扱う製品が多岐に亘っていますが、それを活かしたクロス営業を展開しています。クロス営業はロールの販売先にフレックスホースを販売するというような、事業部間の枠を超えて製品を販売する営業手法です。豊富な製品バリエーションの中に、ユーザーの事業にマッチする潜在的な製品が多くあるものと考えています。この営業には自社製品全体の知識が欠かせませんので、定期的に営業マンの勉強会を実施しています。
■海外生産拠点の状況
グループ会社のメイジラバーインドネシアの工場は順調です。第1工場では自動車用の型物を生産していますが、引き合いが多くキャパをオーバーしている状況です。旺盛な受注に対して対応能力を上げるため、プロジェクトチームを組んで生産性向上に取り組んでいます。また、2015年に建設した第2工場では、17年度から自動車用ゴムホースの量産化を開始する予定です。
一方で2014年に建設したフレックスホースを生産するメイジラバー&ケミカル[タイランド]は、タイの経済が非常に落ち込んでいる影響から販売は伸び悩んでいます。製品に対する認知度の向上や販売網の強化など、日本サイドからの営業支援を行い、テコ入れを図ります。
■中期経営計画
現在、2020年度を最終年度とした中期経営計画に取り組んでおり、17年度は第Ⅱフェーズ(15-17年度)の最終年度にあたります。第Ⅱフェーズは、安定的収益基盤の確立と企業体質の強化、将来のための積極投資を主なテーマとしており、ここ3年で①樹脂再生材工場の移転②タイにフレックスホースの生産拠点を設立③インドネシアに第2工場を設立―など、当社としては大きな3つの投資を実施してきました。
今後はこれらを安定軌道に乗せることが最優先課題となります。①については、これまでの施策が実り順調に推移していますので、②、③の課題解決に全力で取り組んでいきます。
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