独自配合で柔軟性発揮
ホッティーポリマーが3Dプリンター用軟質フィラメント開発
工業用品 2016-03-07
ホッティーポリマー(本社:東京・東向島、堀田秀敏社長)はこのほど、独自配合によって柔軟性の高い造形物の製造を可能にした汎用3Dプリンター用の軟質フィラメント(樹脂素材)「HPフィラメント」を開発、2月9日から米国カリフォルニア州アナハイムで開催された「MD&M West」で披露し、好評を得た。
「HPフィラメント」は汎用のFDM(Fused Deposition Modeling=熱溶解積層法)方式3Dプリンターで使用できる軟質フィラメント。ゴム製品製造企業の特徴として一般的に汎用に多い硬質タイプからゴムライクな軟質タイプとすることで差別化をはかったもの。
「HPフィラメント」は軟質でありながらフィラメント化の時点では、硬質フィラメントに近い高い剛性と芯があり、縦方向には伸びない。
また、柔軟性を持ちながら高い精度で安定した成型物の製造を機種に依存することなく、既存の汎用FDM方式3Dプリンターで可能にした。
さらに同社製のフィラメント供給用スべアップチューブを使用することで、より安定した造形ができ、着色対応もできる。
「HPフィラメント」開発について、堀田社長は「当社がこれまではぐくんできたゴムや樹脂の押出製品製造技術の一端である多岐にわたる原材料の配合技術を応用し、一般的に汎用フィラメントでは硬質タイプが大半を占めるなか、ポリ乳酸と特殊エラストマーでゴムライクな軟質タイプを開発、このほどアメリカで披露するにいたった。新しい用途展開に向けてポリ乳酸、ABS樹脂、さらに第3の差別化汎用フィラメントとして提案した」として、今後国内市場でも積極的に展開していく方針。
それらを背景に同社では3月2日から4日まで、東京ビッグサイトで開催された「スマートエネルギーWeek2016」に出展し、「HPフィラメント」を国内展示会で初披露した。
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