PAGE TOP

決算トーク

NOK土居社長「米中貿易摩擦で6億円の営業減益か」

工業用品 2018-11-19

説明する土居社長


 NOKの土居清志社長は11月9日に開催した決算説明会の席上、米中貿易摩擦の影響について、「当社グループでは米国から中国に、また中国から米国に製品の取引があるため、これらの製品に関税が掛けられた場合、およそ6億円の営業減益になるのではないかと思う。動向次第では生産を日本やタイに移すことも検討している。ユーザーとも相談しながら、なるべく負担を軽くできるよう、打てる手は打っていく」と語った。

 また、NAFTA(北米自由貿易協定)については、「北米ではパートナー会社であるフロイデンベルグと共同で事業を展開しており、この共同会社の工場がメキシコに2カ所ある。当面直接的な影響はないと思うが、この2カ所の工場は米国本土から部材を調達し、加工してそれを米国に戻すという事業構造になっているので、これが将来的にどのように影響してくるのかは不透明だ」とした。

 ブレグジット(イギリスのEU離脱)については、「欧州地域はフロイデンベルグが担当しているため、直接的な影響はないが、間接的な影響は分からない」と言及した。

関連記事

人気連載

  • マーケット
  • ゴム業界の常識
  • 海から考えるカーボンニュートラル
  • つたえること・つたわるもの
  • ベルギー
  • 気になったので聞いてみた
  • とある市場の天然ゴム先物