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19年3月期第2四半期業績

バンドー化学、自動車部品事業は増収増益

工業用品 2018-11-12

 バンドー化学が11月9日に発表した19年3月期第2四半期(4-9月)業績は、売上高が482億100万円で前年同期比5.3%増、営業利益が38億800万円で同23.4%増、経常利益が45億4,600万円で同34.2%増、純利益が33億5,200万円で同29.0%増となった。

 事業別にみると、自動車部品事業は、売上高が209億1,900万円で同2.9%増、営業利益が16億7,200万円で同14.7%増。国内では補機駆動用伝動ベルト(リブエースなど)および補機駆動用伝動システム製品(オートテンショナ、バンドースムースカップラーなど)の販売が増加。海外では中国において主要顧客の生産台数の増加で販売が増加。アジア地域では積極的な顧客開拓に注力したことにより、補機駆動用伝動ベルト、補機駆動用伝動システム製品およびスクーター用変速ベルトなどの販売が増加した。

 産業資材事業は売上高が180億200万円で同8.8%増、営業利益が10億3,900万円で同5.2%減。一般産業用伝動ベルトは、国内では民間設備投資需要が増加したことにより産業機械用伝動ベルトの販売が増加。また、米国および中国における販売強化により農業機械用伝動ベルトや産業機械用伝動ベルトの販売が増加した。運搬ベルトは国内において鉄鋼向けなどの案件が増加した。なお営業利益については、取引先への不具合対応により原価が増加した影響もあり減益となった。

 高機能エラストマー製品事業は売上高が78億2,800万円で同1.7%減、営業利益が4億4,300万円で同192.9%増。機能フイルム製品は建装材業界への販売強化により、建築資材用および工業資材用フイルムの販売が増加。また、事業転換の一環として新たな用途開拓を進めている自動車・二輪車用外装フイルムの販売も増加した。精密機能部品は、中国において主要顧客であるOA機器メーカーの生産台数は横ばいで推移しているものの、補給部品市場の低迷によりブレードなどの販売が減少した。なお、営業利益については、高付加価値製品への転換が進んだことなどにより増益となった。

 ロボット関連デバイス事業などを含むその他事業は売上高が18億7,300万円で同48.6%増、営業利益が4億5,800万円で同257.5%増。電子資材事業の増加が寄与し、増益となった。

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