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収益性維持しながら売り上げを確保

【インタビュー】広島化成社長西浩一氏、18年度から新3カ年計画

工業用品 2018-01-29

 ■18年度の経営方針
 18年度の経営方針は、シューズ事業では①物流集約化による改善効果の徹底、②営業体制再編の推進、③ネット販売の強化・充実、④マーケティング機能の強化などに引き続き取り組む。

 特に大手通販業者を通じたネット販売は徐々に拡大する方向にある。そこで当社では、ホームページ(HP)を閲覧するお客様が見やすく、より効果的なアピールができるように、この2月からHPのコンテンツを整備するなどリニューアルし、海外販売に対応するため英語表記も設けることにしている。充実した情報発信ができる内容にすることで、18年度はネット販売を前年度に比べて倍増させたい。

 ■シューズ事業
 シューズの生産面では、コストアップが進む中国で生産している一部を16年からベトナムに移管し、17年は生産を倍増することができた。現在はハノイ周辺にある3つの協力工場で生産しており、海外生産の15%をベトナム工場が占めるまでになった。今年もさらに生産増強を予定している。

 ■工業用品事業
 18年度は各事業とも売り上げを増やす計画だが、付加価値面でみると伸びしろが大きいのが工業用品だ。なかでも主力の自動車部品は、新たな顧客からの受注獲得が期待できる。

 ゴムタイル等の床材においては、商品バリエーションの見直し、品揃えを増やし、今後は公共施設をはじめスポーツ・福祉施設等への販売増を期待している。

 ■海外展開
 初の海外進出となったインドネシア(バンドン)の自動車用シール材の合弁工場(広島化成90%、現地ゴム企業10%)は17年4月に本格操業して以来、順調な立ち上がりをみせている。今年は生産増強をはかり、前年比3倍以上の売り上げを計画している。現在、従業員は本社からの赴任者を含めて約50人(スタート時約30人)で、2直体制で稼働中だ。

 この他に中国、タイ、フィリピンの現地ゴム企業への技術供与を通じて、現地自動車工場へシール材供給を行っている。今後はインドでも技術供与を検討している。

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