【新年トップインタビュー】
東北ゴム社長大西正哉氏、「営業力と技術力強化し、収益力の拡大図る」
工業用品 2018-01-17
■ECサイトの活用
当社の概要や製品を紹介する形で活用しているが、ECサイトを通じて当社製品を直接販売することはしていない。自社ホームページを通じてのお問い合せも最近は増加傾向にあるが、既に販売会社との取引実績がある場合には、そちらを介して購入してもらうことにしている。基本的には現行の商流を維持していく考えだ。
■人手不足への対応
仙台市は全国平均と比べ有効求人倍率が高いこともあり、厳しい状況となっている。採用活動はハローワークや人材コンサルタントに加え、宮城県が実施しているIターン、Uターン、Jターン採用に対する支援制度も活用し、積極的に進めている。製造部門の採用では、工業高校以外の学校にも対象を拡げ、技術・開発部門の採用ではゴム分野に拘らず、他業種からの採用も行っている。他業種の視点を上手く自社の開発に活かしていきたい考えだ。
また同時に、生産効率を上げるための合理化策も地道に継続していく。
■物流費の上昇について
運送業者からの要求は来ており、ある程度は受け入れざるを得ないと考えている。当社は製造拠点が国内主要市場から離れており、影響は大きい。基本的には上昇分はお客様に転嫁するのではなく、自助努力で吸収していく方針。今よりも安いリソースを徹底して探すなど対応策を考えていく必要がある。
■2018年の見通しと経営方針
足元は業種全般にわたり総じて堅調。業績としては17年度並みか、ややプラスになるのではないかとみている。
経営方針としては、18年度を最終年度とする中期経営計画のスローガン「やりぬく気概、やりぬく社風」を徹底し目標達成に向けて邁進する。営業力と技術力を強化することで、課題となっている収益力の拡大や新製品の拡販につなげていく方針だ。
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