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【新年トップインタビュー】

藤倉ゴム工業社長森田健司氏、「中国、ベトナムで一貫生産ラインを構築へ」

工業用品 2018-01-11


 ■第5次中期経営計画
 今期から実施しており、17年度から19年度の3カ年で売上高1,000億円以上、営業利益率6.7%以上を目指す。予算としては中国、ベトナムの拠点立ち上げを視野に入れると確実に達成できる目標だ。

 内容の柱となる、①医療関連製品の進推②生産技術センター設置の2つのプロジェクトを立ち上げた。①は既存の医療関連製品の用途拡大および新製品開発で、18年度中には医療ISOを取得する予定。②は国内外の製造ノウハウを一極に蓄積する計画だ。

 また、これらの施策を進めるとともに、18年度中には第6次中期経営計画の骨子も決定していく。

 ■18年度の業績見通しと経営方針
 業績見通しについては、現在取り組んでいる海外拠点への投資が花開くのが18年の秋以降なので、大きな伸びは見込まず17年度水準を維持していきたい考え。

 経営方針については、17年の8月から11月下旬にかけて、従業員の17-20人ずつと直接対話する「車座」を実施。各事業所をまわり約660人から意見を聞いた。作業環境や人手不足の問題など、様々な意見を得ることができたので、それらの改善策を方針に織り込んでいく。作業環境については厳しい場所から優先し改善していく方針で、今年の夏までには実施したいと考えている。

 ■人手不足への対応
 製造現場の人員を中心に、目標人数を確保できない厳しい状況となっている。採用では新卒に拘らず、中途社員の採用も期間を設けず積極的に行っている。また、これまでに繋がりのある高校や専門学校以外の学校にも訪問を行うなどで対応している。

 当社では、南相馬市のロボット産業関連メーカーが集まる振興団体に参加している。今後もこのような活動を通じて社名を訴求していきたいと考えている。

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